ヒトの五感は、「みる(視覚)」「きく(聴覚)」「かぐ(嗅覚)」「味わう(味覚)」「肌で感じる(触覚)」から成っています。
この感覚は、感覚神経を介して大脳へとそれぞれの感覚中枢に伝えられます。
前回は香りを「嗅ぐ」嗅覚でした。
アロマセラピーは、嗅覚を使って香りを体に取り入れることを書きましたが、今回はマッサージやトリートメントに関係してくる感覚「触覚」です。
皮膚の感覚には、「触覚」「痛覚」「温度覚」などがあります。
皮膚は外気にさらされている場所なので、感覚神経が緻密に情報と取り入れています。
触られるという行為は、赤ちゃんの頃から人間にとって安心するとか心地よいと感じます。
それには、同じ胚葉(はいよう)から出来ているからだと思います。
胚葉というのは、受精卵が細胞分裂するときに、細胞の塊(細胞塊)を作ります。
外側に出来たのが外胚葉、内側に出来たのが内胚葉、その中間が中胚葉になります。
各胚葉から体の各器官が出来ます。
感覚器官を作るのは外胚葉です。
外胚葉はその他に、毛髪、爪、汗腺、乳腺、神経系、そして皮膚表皮です。
皮膚表皮と感覚器官、神経系が同じ外胚葉で作られているのです。
ベビーマッサージで親子のスキンシップをはかるマッサージが流行っていますが、これを聞くとうなずけますね。
マッサージやトリートメントで、肌を触られる刺激は脳へと伝えられて、気持ちいいとか不快だと感じます。
これには脳にある脳内物質に関わってきます。
この話しは次回のコラムに続きます。